影絵 shadow picture 2004 1 17
さらに、新しい「映画のフィルム」が増えるかもしれない。
サウジアラビア。
この「中世の君主国家」に似た国が、いつまでも続くわけがない。
この国は、やがて、
フランス革命か、イギリスの名誉革命が起きるでしょう。
イラクという大地のスクリーンに、
3つの「映画のフィルム」を投影すると、
いっそう、イラクの将来が見えにくくなる。
ネオコンが、中東の民主化を考えていたならば、
まず、サウジアラビアで、民主化を始めるべきだったでしょう。
サダム・フセインのイラクよりも、
サウジアラビアの方が、中世の君主国家に近い。
影絵 shadow picture 2004 1 14
また、新しい「映画のフィルム」が増えるかもしれない。
イラクという大地のスクリーンに、
2つの「映画のフィルム」を投影すると、
いっそう、見えにくくなる。
イラン総選挙をめぐる、
改革派と保守派の対立。
影絵 shadow picture 2004 1 6
イラク戦争を、アメリカ対イラクの戦争だと考えている人が多いですが、
そのような単純なものではありません。
これは、影絵のようなものです。
巨大なスクリーンに投影されている映画のようなものです。
この映画のフィルムは、どこにあるか。
これは、パレスチナ問題にあります。
パレスチナ問題というフィルムが、光を当てられて、
イラクという大地のスクリーンに投影されているのです。
ですから、イラクの混乱を軽減したいならば、
パレスチナ問題を解決する必要があります。
この地が混乱すれば、この地は、中東地域の「パンドラの箱」となり、
この地が安定すれば、そして、平和と繁栄が訪れれば、
中東地域も、平和と繁栄に近づくのです。
さて、中東地域の民主化を、アメリカは考えているようですが、
アメリカが支援しなくても、中東地域の民主化が進むかもしれません。
この地域には、アメリカから見れば、強権政治が多いでしょう。
選挙で選ばれて政権ができ、選挙によって政権交代するというのが、
理想でしょうが、はたして、そうなるか、わかりません。
この地域の民衆の間には、反米感情が広がっています。
強権政治は、親米をもって、政権を維持しているケースがあります。
これで、選挙を実施したら、どうなるでしょうか。